ところざわ介護道場 第2期 第8回開催 からだをきれいにする技術4「手浴・足浴の仕方」 

2019年11月21日

11月20日(水)ところざわ介護道場では、「ベッド上での手浴・足浴」を学びました。

爪の伸び方、爪からわかる疾患、介護記録のための各部位の正式名称、感染症について知識を得た後に実習です。

スタンダード・プリコーション(標準予防策)では、通常の皮膚や汗は接触感染の予防は不要。

浸出液(液体)・出血がある場合は手袋装着をし、感染症を移さない/もらわないを徹底します。

  仰臥位で手浴・足浴を同時に

①ベッドの準備:70ℓのゴミ袋を敷き(ベッドの濡れ防止)、その上にからだを拭く為のバスタオルやハンドタオルを広げます

②足浴用のバケツに45ℓのビニール袋をかぶせお湯を入れた中に足を入れ、ビニール袋の口を結び蒸らします。適温は38〜41℃。

膝下にポジショニングピロー(枕やクッション)を入れると足が安定。

手はビニール袋にお湯を入れた洗面器の中に入れ、足同様蒸らします。

からだは冷えないようにタオルケットで保温。

上半身はベッドを斜めに起こし、楽な姿勢にします。



③洗浄剤(ハビナース)と洗浄ボトルを準備。冷えないよう保温します。



④足の裏(足底)を両手で包み込んでマッサージ。



⑤指を1本づつ、回した後押して離し、血流を良くします。



⑥足首を掴んで離します。



⑦バケツの端に足を掛け、洗浄剤を趾間部に付け、指・足背・足底を揉みながら洗います。

くるぶしは特に汚れが溜りやすいので、念入りに。 外くるぶしは外果部、内くるぶしは内果部。





⑧先程のバケツに足を入れ、泡を流します。



⑨バケツの端に足を掛け、洗浄ボトルですすぎます。



⑩バケツのお湯を替え、きれいなお湯で温めます。



⑪手も足と同様に。



⑫上体はこのような↓角度から30度程度に下げます。



⑬バケツ・洗面器を外し下に敷いてあったタオルで拭きます。



⑭タオルの上からスクリューのように斜め上にマッサージ。



⑮指を1本1本趾間部も水分をきれいにふき取ります。

趾間部がえぐれている方は、後でドライヤーを当て完全に乾燥させた後、薬を塗ると良い。

⑯リンパマッサージの最後は、膝のお皿の周りを刺激します。


側臥位での手浴

脇下に畳んだバスタオルを挟むと、楽な姿勢になります。


ペットシート上での洗いを復習

泡洗いの後、洗浄ボトルで流します。



モデルとして受けましたが、極楽気分でした♪ 温かく血行が良くなり、さっぱりしますので、寝たきりの方には最適です!

今回学んだ技術を、介護のお役に立てて頂ければ幸いです。

次回は12月23日(月)18:30〜20:30 「高齢者に処方されることの多いくすりの知識」講師は薬剤師の松本浩輝先生です。

お申し込みはこちらから → http://www.ml-care.co.jp/contact

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