ところざわ介護道場 第3期 第5回「嚥下が困難になる薬、食事の様子を安全・人権面から考える」

2020年11月20日

11月18日(水)ところざわ介護道場を行いました。
今年度はZoomで神奈川からのオンライン開催でしたが、今回は講師の長尾先生、松本先生が会場に来て下さり、所沢からの発信になりました。

内容は予定から変更になり、
薬剤師の松本先生より「嚥下が困難になる薬」
 抗精神薬・抗不安薬、抗うつ薬
 錐体外路症状(スイタイガイロショウジョウ)の際に出される薬について、商品名など

長尾先生より「食事の様子を安全・人権面から考える」
 ある事業所の食事風景について、改める点はないか話し合いました。
 ※ このブログに写真がありますので、よろしければご一緒に考えてみて下さい。
<車いす>
・車いすで食事をしているが、なぜ椅子に移らないのか。
・車いすでの食事はケアプランに載っているのか。
・通常の布の車いすでは座面が安定せず、骨盤の位置がずれる。車いすで食事を摂る場合は、専用の固いクッションを用いると良い。
・座位が安定していないと内蔵の位置が崩れる。
・アームサポートは適切か。
・そもそも車いすは移動の為にあるもので、食事用ではない。
<エプロン>
・装着は本人の了解を得ているか。
・裾が車いすの車輪に掛かっており、衛生的ではない。
・なぜ着けるのか。衣類を汚すから?業務優先ではないか?
・着けたい方にはご自身で選んで頂いたか。
<姿勢>
・背中が反って腰が前に出ている。姿勢が悪いと誤嚥性肺炎の危険がある。
<テーブルと車いすの距離>
・離れていると不安定になり、食べにくい。
<食器の配置>
・お盆に食器がいっぱいで取りにくい場合は、お盆を外し取りやすい位置に並べると良い。

安全に食べて頂くためには・・・
・支点は基礎(足元)からきちんと作る。
・フットサポートを上げて、地に足をつける。(足裏全て着地が良い)つかない場合は足裏に台を作り、滑らないように安定させる。
・足幅は、ボディメカニクスの原則により、肩口(ケンコウ)が足の第5趾(小指)と揃うように。
・上半身は背中を丸くした前傾姿勢が良い。
体とテーブルの距離は、握り拳1つ分開ける。
テーブルをみぞおちの高さにすると、肘を直角に曲げ前腕をテーブルに乗せられ安定する。
・1辺に2人並ぶ場合は、右利き・左利きが混ざると腕がぶつかる恐れがあるので、利き腕をまとめると良い。車いすの方は長辺に1人、自立度の高い方は短辺に1人座るようにすると良い。


介護は自己選択と自己決定が大切。
その方が生きてきた歴史があるので、尊重するように。
認知症の方には少しでもはっきりしている入所時に、お好みを確認しておくと良い。
要介護者を虚弱に見てはいけません。聞けば気持ちを答えてくれたかもしれません。

私たち介護者は、驕った気持ちで接してはならない。
エプロンは夏場は蒸れて不快だから剥ぎ取る、食事が美味しくないから残す、ご利用者様の態度により気付き改める点はあるものです。
「してあげている」のではなく、「お手伝いさせて頂く」の気持ちで接する。

ご利用者様の心をまっすぐ見つめることで、漫然としたケアがお気持ちに寄り添うケアに変わります。

職場ではいつもの風景を当たり前にせず、不適切ケアがないか疑問をもって見て下さい。
組織を構成するスタッフ一人一人が気付き、価値観を地道に共有していくことで、組織全体が変わっていきます。

このブログを読んで下さった方が介護職でしたら職場から、ご家族でしたら今この時から、いつもの当たり前を一から見直すことを始めて頂けると嬉しいです(^_^)

吸い飲みの扱い方(←リクエストによりご教授あり)
①上の穴を指で塞ぎ、
②吸い口を口角(健側)から差し込み、口の真ん中に持ってくる。
③上の穴を塞いだまま傾けた後、穴を開くと口に流れ込む。
 真ん中で飲んで頂くと、飲みたくない時には、本人が舌で止めることができる。
④真っ直ぐに抜く。

予定をしていた「口腔ケア技術」については、分かりやすい動画サイトがありますので、後日教えて頂く予定です。

今回はハッと我が身を顧みる内容でした。簡単にできないこともありますが、一人からでも始めることが大切ですね。

次回は、12月11日(金)18:30~20:30
①認知症ミニ講座:BPSD「拒否・攻撃性」
②介護技術「排泄介助(アウターインナー交換)」← 昨年も大好評、要望に応えて復習です


ぜひ一緒に学びましょう!
お申し込みはこちらから→ https://www.ml-care.co.jp/contact/

 

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