ところざわ介護道場 第3期 第5回「認知症ミニ講座、ポータブルトイレ介助方法」
2020年10月21日
10月20日(火)ところざわ介護道場を行いました。今年度は毎回 認知症ミニ講座と実技の2本立てです。
①認知症ミニ講義 BPSD「食にまつわる行動障害」
認知症発症10年目の方、要介護1~5の進行について、写真から学びました。
・アルツハイマー単体の方は、割と最後まで食べられる。
・脳血管性認知症やレビー小体型認知症の方は、早い時期に飲み込みが出来なくなる。
*「りんごをむく写真」要介護1-2 早い時期に分割が出来なくなるが、慣れたことは覚えている。集中力を維持できるので、積極的に料理に関わらせ、成功体験をつけるのが最も有効な時期。誉め言葉でで脳の力が蘇る。
*「人に食べさせる写真」箸の持ち方に狂いがなく、表情はっきり、目もしっかり開いている。子供を育てた記憶が残っている。
*「鍵盤の上にとんかつの切れ端と箸が乗っている写真」食べる時には箸が必要だと分かっている。好きな物に執着する時期。鍵盤も食べ物も好きなのでこのようなことが起こる。
愛おしむ気持ちで、大らかに対応する。
*「食事中に眠っている写真」食べる内に血糖値が急上昇し、眠くなったのか。
認知症が進行すると、起きている時に神経を使いすぎる為疲れて眠くなり、寝ている時もぐっすり眠れていない。この時期から睡眠不足の状態で一生を過ごす。
無理に起こさず、昼寝をさせると良い。
1動作→1休息で、休ませることを心掛ける時期。
*「食事を食べ終わっていることを認識できず、箸を食べ物だと思い、口に入れている写真」要介護4-5 失語・失認・失行の時期
とんがっている物は危険なので、「ご馳走様」でさっと下げる。
*「カレーに顔を近づけて犬食いの様になっている写真」道具の使い方が分からなくなる。持っているスプーンは奪わず、職員がスプーンを持って口に運べばよい。食べたい欲求を満たす。道具がどれだけ使えるかアセスメントが必要。
*「コップを目にくっつけている写真」要介護5 空間失認
コップを本人に持たせたままで、ストローをさしてあげると良い。持てることを称賛する。
*「お皿に乗ったご飯を抱えながら、スマートホンを箸でつまみ、食べようとしている写真」暗いのが苦手で、明るいところに集まるようになる。光に敏感なので、明るい画面が気になる。
*「他の方が箸を近づけると口を開ける写真」ラストステージは原始反射に戻る。
満腹中枢が認知症で破壊され、食べるだけ食べて吐く。逆に食べていないのに、口を開けてくれない事もおこる。
*「蓋の閉まったペットボトルの蓋を口に入れている写真」失行 蓋を開けなければ飲めないことを忘れている。異食につながる。ラストステージの特徴。何でも口にする赤ちゃんと同じ状態。
*「食事を前にして、自分の指を箸でつまんでいる写真」指すらも食べ物に見えるので、横から介助し食べさせる。
お一人の方の写真を通して、認知症の進行度合いにより、食生活のステージが変わってくることを学びました。
食べる意欲が落ちないように、全介助し過ぎないように気を付けることが大切。
②ポータブルトイレ介助
問)この部屋のベッド配置で、片麻痺の方が利用する場合は、どちら側の麻痺になりますか? 答)左片麻痺
講師がベッドに横になり、気を付けるポイントを教えて下さいました。
トイレで排泄しやすくするには、「考える人」のポーズをとると良いのですが、それについての過去のブログはこちらからご覧下さい。→https://www.ml-care.co.jp/blog/20191019-1.html
次回は、11月18日(水)18時~20時
①認知症ミニ講座:BPSD「妄想・興奮」
②食事介助と口腔ケア技術
ぜひ一緒に学びましょう(*^_^*)
お申し込みはこちらから→https://www.ml-care.co.jp/contact/
①認知症ミニ講義 BPSD「食にまつわる行動障害」
認知症発症10年目の方、要介護1~5の進行について、写真から学びました。
・アルツハイマー単体の方は、割と最後まで食べられる。
・脳血管性認知症やレビー小体型認知症の方は、早い時期に飲み込みが出来なくなる。
*「りんごをむく写真」要介護1-2 早い時期に分割が出来なくなるが、慣れたことは覚えている。集中力を維持できるので、積極的に料理に関わらせ、成功体験をつけるのが最も有効な時期。誉め言葉でで脳の力が蘇る。
*「人に食べさせる写真」箸の持ち方に狂いがなく、表情はっきり、目もしっかり開いている。子供を育てた記憶が残っている。
*「鍵盤の上にとんかつの切れ端と箸が乗っている写真」食べる時には箸が必要だと分かっている。好きな物に執着する時期。鍵盤も食べ物も好きなのでこのようなことが起こる。
愛おしむ気持ちで、大らかに対応する。
*「食事中に眠っている写真」食べる内に血糖値が急上昇し、眠くなったのか。
認知症が進行すると、起きている時に神経を使いすぎる為疲れて眠くなり、寝ている時もぐっすり眠れていない。この時期から睡眠不足の状態で一生を過ごす。
無理に起こさず、昼寝をさせると良い。
1動作→1休息で、休ませることを心掛ける時期。
*「食事を食べ終わっていることを認識できず、箸を食べ物だと思い、口に入れている写真」要介護4-5 失語・失認・失行の時期
とんがっている物は危険なので、「ご馳走様」でさっと下げる。
*「カレーに顔を近づけて犬食いの様になっている写真」道具の使い方が分からなくなる。持っているスプーンは奪わず、職員がスプーンを持って口に運べばよい。食べたい欲求を満たす。道具がどれだけ使えるかアセスメントが必要。
*「コップを目にくっつけている写真」要介護5 空間失認
コップを本人に持たせたままで、ストローをさしてあげると良い。持てることを称賛する。
*「お皿に乗ったご飯を抱えながら、スマートホンを箸でつまみ、食べようとしている写真」暗いのが苦手で、明るいところに集まるようになる。光に敏感なので、明るい画面が気になる。
*「他の方が箸を近づけると口を開ける写真」ラストステージは原始反射に戻る。
満腹中枢が認知症で破壊され、食べるだけ食べて吐く。逆に食べていないのに、口を開けてくれない事もおこる。
*「蓋の閉まったペットボトルの蓋を口に入れている写真」失行 蓋を開けなければ飲めないことを忘れている。異食につながる。ラストステージの特徴。何でも口にする赤ちゃんと同じ状態。
*「食事を前にして、自分の指を箸でつまんでいる写真」指すらも食べ物に見えるので、横から介助し食べさせる。
お一人の方の写真を通して、認知症の進行度合いにより、食生活のステージが変わってくることを学びました。
食べる意欲が落ちないように、全介助し過ぎないように気を付けることが大切。
②ポータブルトイレ介助
問)この部屋のベッド配置で、片麻痺の方が利用する場合は、どちら側の麻痺になりますか? 答)左片麻痺
講師がベッドに横になり、気を付けるポイントを教えて下さいました。
トイレで排泄しやすくするには、「考える人」のポーズをとると良いのですが、それについての過去のブログはこちらからご覧下さい。→https://www.ml-care.co.jp/blog/20191019-1.html
次回は、11月18日(水)18時~20時
①認知症ミニ講座:BPSD「妄想・興奮」
②食事介助と口腔ケア技術
ぜひ一緒に学びましょう(*^_^*)
お申し込みはこちらから→https://www.ml-care.co.jp/contact/